防災ヨガ®︎とは
災害時や予期せぬ出来事が起きたとき、
人は強い不安や緊張の中で、判断や行動を求められます。
防災ヨガは、
ヨガの呼吸・身を守る姿勢・セルフケアを通して、
「落ち着いて行動する力」を日常の中で育てることを目的とした取り組みです。
防災というと、
備蓄や避難経路などの「知識」が注目されがちですが、
実際の場面では、心と体が固まってしまい、動けなくなることも少なくありません。
防災ヨガでは、
身を守る行動や心身のケアを、
特別なものではなく「日常の延長」として体験していきます。
防災ヨガが大切にしている3つの視点
1|発災直後・応急期
落ち着いて身を守り、行動するために
災害が起きた直後は、
強い恐怖や混乱の中で、とっさの判断が求められます。
このフェーズでは、
- 呼吸を整えること
- 自分や大切な人の体を守る姿勢をとること
が、次の行動につながる大切な土台になります。
防災ヨガでは、
ダンゴムシのポーズなど、
遊びや日常の動きとして取り入れられる「身を守る姿勢」を体験します。
知識として知るだけでなく、
体で覚えておくことで、
いざというときにも無理なく行動できる力につなげます。
2|避難生活・応急対応期
心身の負担を減らし、生活不活発を防ぐ
避難所や慣れない生活環境では、
長時間同じ姿勢で過ごしたり、
強いストレスや不安を抱えたりすることで、
知らず知らずのうちに心身の緊張が続きやすくなります。
防災ヨガでは、
- 呼吸に合わせて体をゆるめる動き
- その場で無理なく行えるセルフケア
を通して、
心身の負担を軽減する時間を大切にしています。
これは、
親子だけでなく、大人や高齢者にとっても、
避難生活中の不活発による身体機能低下の予防や、
災害関連死の予防につながるセルフケアとして重要な視点です。
3|復旧・復興期
心を整え、人とのつながりを取り戻す
生活が少しずつ落ち着いてきた後も、
不安や緊張、疲労感が心身に残ることがあります。
ヨガは本来、
心を穏やかにし、自分の内側に意識を向けるためのものです。
防災ヨガでは、
体を動かすことだけを目的とせず、
呼吸や感覚に意識を向けることで、
こころの回復や、人とのつながりを取り戻す時間を大切にしています。
地域で集まる場や活動の中で行うことで、
「一人ではない」と感じられる関係づくりにもつながります。
対象別プログラムの考え方
① 親子・子ども向け(子育て支援センター・こども園 等)
小さなお子さまのいる家庭や、保育・子育て支援の現場では、
遊び・ヨガ・絵本などを通して、
- 遊びの中で身を守る姿勢を身につける
- 親子のふれあいを通した安心感づくり
- 恐怖を植え付けない防災の伝え方
を大切にしています。
ダンゴムシのポーズや、ひよこの姿勢など、
遊びの延長として自然に身につく動きを取り入れます。
防災ヨガは、
こども園で行われている避難訓練や、防災教育とも親和性があります。
※こども園・保育施設では、
日頃の避難訓練や活動に組み込みやすい形での実施も可能です。
こども園向けの防災ヨガについては、
子どもの心理面や日常の関わりを踏まえて、
専用ページで詳しくご紹介しています。
▶︎ こども園向け防災ヨガ(避難訓練連動型)について
※子育て支援センターで実施した防災ヨガの様子は、
こちらの実施報告でもご紹介しています。
▶︎ 防災ヨガ講座実施報告
② 大人・高齢者向け(公民館・地域サロン 等)
大人や高齢者にとっては、
- 避難生活中の心身の負担軽減
- 不活発による体調悪化の予防
- ストレスや緊張を和らげるセルフケア
といった側面が重要になります。
防災ヨガは、
避難後の生活を支えるセルフケアとして、
災害関連死の予防につながる可能性も持っています。
椅子に座ったまま行える内容など、
参加者の状態に応じて無理のない構成で行います。
③ 行政・地域向け(防災講座・研修 等)
行政や地域向けの講座では、
- 防災を「特別な知識」で終わらせないこと
- 住民が自分で続けられるケアを残すこと
- 日常に持ち帰れる視点を伝えること
を重視しています。
行政資料や既存の取り組みを活かしながら、
「知って終わり」ではなく「使える防災」として伝えます。
ヨガだからこそできる、防災のかたち
ヨガは、単なる運動や体操ではありません。
呼吸と体の感覚に意識を向けることで、
心を安定させ、落ち着かせる力を育てます。
この特性があるからこそ、
防災を「特別な訓練」ではなく、
日常に取り入れられる形として伝えることができます。
※防災ヨガで用いるヨガは、運動能力や年齢を問わず行える、
呼吸とセルフケアを中心としたものです。
「ヨガとは何か」については、こちらで簡単にご説明しています。
▶︎ ヨガについて
お問い合わせ・ご相談について
対象者や実施場所、目的に応じて、
内容や時間構成は柔軟に調整しています。
- 子育て支援講座
- 公民館講座
- 地域サロン
- 防災イベント・研修 など
「今すぐ実施したい」「来年度以降に検討したい」
どちらの場合でもご相談いただけます。
現場の状況や目的を伺ったうえで、
無理のない形をご一緒に考えます。