良い姿勢って何?ヨガの「山のポーズ」から学ぶ自然な立ち方
「姿勢を良くしましょう」
と言われることは多いですが、
実際には、
・胸を張りすぎる
・腰を反らせる
・力を入れて固める
そんな“頑張る姿勢”になってしまう方も少なくありません。
ヨガでは、
まず「楽に立てること」を大切にします。
その基本となるのが、
山のポーズ(ターダーサナ)です。
山のポーズ(ターダーサナ)とは?

(手のひらは体の横)
ターダーサナは、
ヨガの基本となる立位のポーズです。
一見すると、
「ただ立っているだけ」
に見えるかもしれません。
ですが実は、
- 足裏の重心
- 骨盤の位置
- 背骨の伸び
- 呼吸
- 首や顎の力み
など、
全身が関わりながら、
細かくバランスを取っています。
「山」という名前には、
安定感や、
上へ伸びる力強さ
という意味も込められています。
良い姿勢=頑張る姿勢ではない
良い姿勢というと、
胸を強く張るイメージがあります。
ですが、
力を入れすぎると、
- 呼吸が浅くなる
- 腰が反りやすい
- 肩や首が緊張する
こともあります。
ヨガで大切なのは、
「必要なところは支え、
不要な力は抜くこと」。
無理に固めるのではなく、
自然に整っていく感覚を育てていきます。
まずは簡単な姿勢チェック

壁から約1〜5cmほど離れて立ち、
- 頭
- 背中
- おしり
が自然につくかを確認してみましょう。
- 腰が大きく空く
→ 腰を反りやすい傾向 - 頭が大きく空く
→ 猫背傾向
など、
自分の姿勢の“くせ”を知るヒントになります。
大切なのは、
「正しい・間違い」
ではなく、
“今の自分の状態に気づくこと”。
そこから、
少しずつ整えていけば大丈夫です。
※体の特徴や柔軟性は一人ひとり異なります。
詳しく知りたい方は、クラスやパーソナルでもご相談ください。
まずは足裏を感じてみる
ターダーサナでは、
まず足元の感覚を大切にします。
- 親指側
- 小指側
- かかと
どこか一か所だけに偏らず、
足裏全体で立てているか。
唯一地面と接している足裏は、
姿勢の土台です。
現代は、
- 硬い靴
- ヒール
- 車社会
- 舗装された道
などの影響で、
足裏の感覚を使う機会が減りやすい環境です。

ヨガでは裸足になることで、
足裏の感覚や、
足首・脚の働きを、
少しずつ取り戻していきます。
頭を“上に引き上げる”イメージ
背筋を無理に伸ばすのではなく、
「頭頂がふわっと上に伸びる」
そんな感覚を持つと、
首や肩に余計な力が入りにくくなります。
一部分だけを頑張るのではなく、
全身がつながり合うことで、
安定した姿勢が生まれていきます。
解剖学でも「基本の立ち姿勢」に近い

(手のひらが正面を向く)
実はターダーサナは、
解剖学で使われる
「基本の立位姿勢」
にも非常に近いポーズです。
この「解剖学的な立位姿勢」は
体の構造や動きを学ぶ時の、
基準となる立ち方として使われています。
大きな違いは、
- ターダーサナ
→ 手のひらは体の横 - 解剖学的立位
→ 手のひらが正面
という点です。
それほど、
「自然に立つ」ということは、
体の土台につながっています。
山のポーズは、日常にもつながっている

ターダーサナは、
ヨガの時間だけのものではありません。
日常の「ただ立つ」時間の中にも、
ふと自分の姿勢に気づく瞬間があります。
- 台所に立つとき
- 信号待ち
- 歯磨きをしているとき
など
「今、どんなふうに立っているかな?」
そんな小さな意識が、
無理のない姿勢づくりにつながっていきます。
次回予告|足裏の重心について
次回は、
「足裏」について、
もう少し詳しくご紹介します。
- どこに体重が乗りやすいのか
- なぜ疲れやすくなるのか
- ヨガでどう整えていくのか
を、やさしく見ていきます。
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