ヨガと防災?「防災を日常に」親子防災ヨガ講座を開催しました
10月21日、緒方公民館にて、親子防災ヨガ講座を開催しました。
今回のテーマは「防災を、日常の暮らしの中に」。
「ヨガと防災って、どうつながるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実はヨガは、災害が起きる前の備えから、災害直後の行動、避難生活での心身のケアまで、さまざまな場面で活用できます。
今回は、小さなお子さんのいるご家庭に合わせて、具体例を交えながらお伝えしました。
遊びながら、命を守る行動を学ぶ
地震が起きたとき、子どもに「頭を守ってね」と言葉で伝えるだけで、実際に行動することは簡単ではありません。
そこで紹介したのが、地震のときの「ダンゴムシ」、煙から逃げるときの「ヒヨコ」、衣服に火がついたときの「ゴロゴロのり巻き」という3つの防災ポーズです。
子どもたちが遊びながら身体を動かし、繰り返し練習する。そんな日常の経験が、いざというときに身を守る行動を思い出すきっかけになることがあります。

わが家でも、普段から遊びの中でダンゴムシのポーズを練習しています。
以前、実際に地震があったときにも、長男と一緒にこのポーズをとりました。
もちろん、練習していれば必ず行動できるわけではありません。それでも、怖がらせて覚えさせるのではなく、親子で楽しみながら命を守る行動に触れておくことを大切にしています。
災害時の暮らしと、心身のケア
講座では、家庭での備えに加え、避難生活でのトイレや衛生管理、プライバシーの確保、紙コップを使ってミルクを与える方法なども紹介しました。

また、パラバルーンを使って津波の動きや水深による危険性を体感していただきました。
災害時には、身を守る行動だけでなく、その後の生活をどう送るかも重要です。
例えば、避難生活で身体を動かす機会が減り、長時間同じ姿勢で過ごすことは、エコノミークラス症候群のリスクを高める要因になります。
そこで取り入れたいのが、避難先でもできるセルフケアです。
ヨガでは、無理のない範囲で身体を動かすとともに、呼吸や身体の感覚に意識を向けることも大切にしています。
講義の途中には、1分間の瞑想も体験していただきました。
呼吸を無理に深くするのではなく、今の自分の呼吸に意識を向けてみる。ほんの1分でも、ほかの考え事から少し離れ、自分自身に意識を向ける時間になります。
身体を動かすことと、気持ちを落ち着ける時間を持つこと。その両方を取り入れられるのが、ヨガを災害時のセルフケアに活用する利点の一つです。

※ヨガだけでエコノミークラス症候群を予防できるわけではありません。こまめな運動や水分補給なども大切です。
少ないお湯で作れるホットタオル
実技では、少量のお湯で作るホットタオルも紹介しました。
参加者の方に首に当てていただくと、「あ〜、気持ちいい」という声が聞かれました。

「こんなに少ないお湯でも作れるんですね」
「自宅のレンジでするよりいい」
というご感想も。
ホットタオルは、限られた水で身体の清潔を保つ工夫になるほか、乳幼児の汗や汚れを拭き取る際にも活用できます。
肌を清潔に保つことは、あせもやおむつかぶれの予防にもつながります。
そして、温かいタオルで身体を拭くことは、気分をリフレッシュするきっかけにもなります。
日常のちょっとした工夫が、災害時の暮らしを支えることがあります。
絵本も、親子で学ぶ防災の入り口に

今回の講座では、眠る前に取り入れやすいポーズをまとめたヨガの絵本を紹介し、実際にその動きを取り入れたヨガも行いました。
ヨガは、大人だけが行う特別なものではありません。絵本を見ながら身体を動かすことも、親子で楽しめるヨガの一つです。
また、防災について学べる絵本や児童書もたくさんあります。
今回は図書館から6冊ほど借りてきて、参加者の皆さんに紹介しました。
大切にしたいのは、子どもに必要以上の恐怖を与えるのではなく、年齢に合わせて、命を守る行動を知るきっかけをつくること。
絵本や遊びを通して、親子で防災に触れる時間を日常の中につくることができます。
災害時にも、普段から親しんでいる遊びや習慣が、子どもにとって安心できる時間を取り戻すきっかけになるかもしれません。

参加された皆さんの声
講座後のアンケートでは、回答された3名全員が「理解できた」と回答してくださいました。
「水の高さなど、実際に目にすると怖いと思った。災害に遭ったときの体の動かし方が大切だと思った」
「帰ったら、さっそく防災リュックを見直します!」
「家族写真に連絡先を記入する、母子手帳などのコピーなど、すぐにやってみます!」
といった感想をいただきました。
また、昨年に続いて参加された方からは、
「去年につづき2回目の参加でした!情報が追加されていて、さらに知識を深めることができました」
という声もありました。
講座で学んだことが、家庭での備えを見直す具体的な行動につながっていることを嬉しく思います。
対象に合わせた防災ヨガ講座を
防災は、災害が起きる前の備えだけではありません。
災害直後に命を守る行動、避難生活での健康管理、そして少しずつ日常を取り戻していく過程まで、幅広く考える必要があります。
ヨガで大切にしている身体の動きや呼吸への意識、心身を休める時間も、その中で活用できる方法の一つです。
これからも、参加される方の年齢や生活、地域の状況に合わせて、実践につながる講座を考えていきたいと思います。
今回、このような機会をいただいた先生方、ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
防災を、日常の暮らしの中に。
親子向け・大人向けなど、対象に合わせて講座内容を構成しています。
